防振双眼鏡と双眼鏡について

今年の1月から防振双眼鏡を使い始め、舞台を中心にコンサートも少しだけ体験したので、自分の感じる双眼鏡との違い等についてまとめてみました。

 

まず、使用している私自身のスペックはこちら。

・仕事は軽度の肉体労働で体力中程度

・学生時代は全て文化部、運動音痴+運動不足で腕力に自信なし

・双眼鏡の違い(明るさ等)による見え方にあまり詳しくない

・裸眼は0.05以下、コンタクトによる矯正視力が1.0~1.2くらいで乱視有

 

以前まで使用していた双眼鏡は以下の2点です。

●2010年~2013年春

Vixen Ztype 8×30 

元々家にあったため、とりあえず使えるならこれで良いやと思い使用。とにかく大きくて重い。見た目が明らかに冒険用。

競技場・アリーナ・劇場等の会場で使用。

 

●2013年春~2014年12月

Nikon SportstarEX 8×25

ゆるいオタクの姉が、「私も双眼鏡使いたいかも」と購入。同時に観劇しない時に使用。上記のVixenに比べるととにかく軽くて小さい。

競技場・ドーム・アリーナ・劇場等の会場で使用。

 

Nikonを使用するようになってから、双眼鏡自体に不満はなく(前のVixenより)見やすいし明るいと思って使っていました。何より軽くて小さいので鞄のサイズが小さくても問題ないところが最も好ましかったです。

 

ひとつ問題があるとすれば手ぶれ。ということで防振双眼鏡に興味を持ち始めました。

私が双眼鏡を使っていて、手ぶれを感じる時はいくつかあります。

 

・コンサート中客席が煽りによって同時に跳ねたり動いたりが原因で会場が揺れた時

・ずっと双眼鏡を上げているため腕が疲れてきた時

・自分の心拍で自然に揺れている時 等

この中で一番地味に困るのが3番目の自分の心拍でした。舞台等でもちょっとテンションが上がるだけで凄まじいまでの手ぶれが発生。心臓を止めることは当然できるはずもなく、心拍数を意識的に減らすこともできないので、非常に困っていました。

上記手ぶれがどの程度か100%主観ですが、このくらいで考えています。

手ぶれなし:肉眼で普通に見ている状態

軽度手ぶれ:腕の疲れによる手ぶれ

中度手ぶれ:自分の心拍

重度手ぶれ:会場の揺れ

 

舞台を観に行くことが増え、中度手ぶれに悩んだ結果、昨年の10月頃ネットで防振双眼鏡を注文し、12月末に現物が届きました。

というわけで現在使用している防振双眼鏡は以下の物です。

・2015年1月~現在

Canon 10×30 IS

大きさは3つの中でこれが一番大きい。重さはVixenと同じくらい(電池無しで20gくらいしか変わりませんでした。Vixenが明らかに重過ぎた)。

劇場・アリーナ規模の会場で使用。

 

こちらを使用した結果、先ほどの手ぶれ問題はほぼ解決しました。

重度手ぶれも、スイッチ一つで軽度くらいになります。今春のジャニーズWEST横浜アリーナ公演にてP&Pで会場がガンガンに揺れている中、スイッチを押したところほぼ手ぶれが気にならない程度まで軽減されました。(座席はアリーナ席中列)

軽度、中度の手ぶれに関しては問題なし。肉眼と変わらないかそれ以上にハッキリと見えるようになりました。また、手ぶれが軽減されることによって、それまであまり見えていなかった衣装の細部なども良く見えるようになりました。

 

先日、鞄に入りきらないという理由で防振双眼鏡ではなく、Nikon新国立劇場中ホールの中列程度で使用したところ、中度手ぶれに久しぶりに悩まされることになりました。やっぱり私にとって防振は見やすいのだなと改めて感じました。

 

私は、以前使っていたVixenの大きさ・重さに慣れていたので防振双眼鏡のサイズに不満を感じることはなかったですが、長くコンパクトなものを使われているとやはり大きさ・重さを感じると思います。

何度か電器店にて実機を触ってからインターネットを通じて注文したので、もし購入されるなら、一度は現物を手にとった方が良いと思います。私はどちらかといえば手が大きい方(手のひらの始まり~中指の先まで約17.5cmくらい)なので、片手で持って防振のスイッチを押すことが可能です。

手が小さい人だと、両手でしっかりと持つかゴムバンド等にボタンをつけて常に押した状態にしないと使い辛いのではないかと思うので、ご注意下さい。